広報担当
2025年5月3日
当社の提案した「デジタル/AI技術とつくば市の宇宙開発人材資源の活用による探究学習支援事業」の実証実験を完了し報告しました。
2024年度の「つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業」において、当社が提案した「デジタル/AI技術とつくば市の宇宙開発人材資源の活用による探究学習支援事業」に関する実証実験を完了し、最終報告会(2025年3月12日実施)にてその成果を報告いたしました。
実証実験では、当社が保有する宇宙探究学習に関するノウハウを組み込んだAI技術を活用し、専門家による質の高い探究学習支援を低コストで提供することを目指し、つくば市内の複数の中学校・高等学校の生徒様を対象に「宇宙」を題材とした探究学習支援を提供いたしました。

本事業の概要および実証成果については、つくば市様のWebサイトにて掲載されています。
今後もStarry Canvasは、AI等をはじめとする技術の適切な活用によって、
望めば誰もが専門的知見に基づく探究学習を受けることが可能な社会の実現に貢献してまいります。
なお、本実証実験は、つくば市様およびご協力いただきました学校関係者の皆様の多大なるご支援により実現いたしました。心より感謝申し上げます。
▼実績報告書(概要版)(合同会社Starry Canvas) PDFファイル
【実証の背景】
昨今、中学校および高等学校における探究学習において、校外の社会人(特に専門家や実務経験者)を招聘する事例が増加しており、宇宙/宇宙開発の専門家の招聘を要望される学校が増えています。一方、時間や費用等の都合から、実現が難しい例も少なくありません。そこで当社では、オンライン授業とAIシステムの活用による低コスト化を目指し、本実証実験を実施しました。
【実証項目】
①「宇宙」をテーマとした探究学習を取り組んで頂く上で必要な、探究テーマの提示、宇宙に関する基礎知識の解説、探究学習の進め方(思考法/メソッド)について、オンライン授業を実施、また、このオンライン授業を多クラス同時接続で実施することが可能か検証しました。
②生徒の探究成果レポートを専門家が添削する際、その添削を支援するAIシステムを構築し、稼働させてその効果を検証しました。
【実証結果】
①オンライン授業の多クラス同時接続の実現については、現地の教員との連携強化が重要となることが明らかとなり、今後の当社の探究学習プログラムにその知見を反映させ、サービス向上につなげてまいります。
②AIシステムの稼働により専門家の拘束時間が削減され、低コスト化が実現できる目処を得ると共に、1枚の生徒レポートを複数の専門家が添削できる等、サービスの品質向上につながることが確認されました。
【今後の展望】
オンライン授業やAIシステムなど、技術を適切に活用することで、探究学習支援サービスの品質向上を進める共に、望めば誰もが専門的知見に基づく探究学習を受けることが可能な社会の実現に貢献してまいります。